Japanese Rock
バンドの音楽性は変わりゆくものとはいえ、正反対のベクトルに振れるということはそんなにあるものではないでしょう。ZELDAがサブカル文化系からダンサブルでファンキーなサウンドへ急激に振れていく瞬間の、偶然の傑作ともいえる作品がこれです。 ZELDAとい…
最近、布袋寅泰のライヴのバックコーラスをパーソンズのJILLとKATZEの中村敦が担当したことがニュースになっていました(注:2014年時点)。中村のヴォーカルの力強さはさらに増していましたが、その容姿は全盛期とはかけ離れたものでした。それでも話題にな…
僕がローザ・ルクセンブルグを初めて聴いたのは、86年だったか、87年だったか、どこかのFM局で放送していた、当時、仙台で毎年行われていたロック・フェス<ロックンロール・オリンピック>の特番でした。曲は「在中国的少年」。ローザはその1曲しか放送さ…
JAGATARAの代表作といえば、"暗黒大陸じゃがたら"名義のファースト・アルバム「南蛮渡来」を挙げる人が多いのではないでしょうか。しかし、好きな作品は?と聞くと、このアルバムを挙げる人が多いような気がします。江戸アケミが精神疾患から復帰し、活動再…
この時代、パンクとメタルは水と油のような関係で、パンクがメタル化しようものなら、ものすごい非難を浴びました。ラフィン・ノーズ然り、GASTUNK然り。アーティスト側から見れば、そんなことを気にしてる人はあまりいなかったような気もしますが。メジャー…
80年代は男女コンビのアーティスト、というか、クリエイター・チームのような活動をしているアーティストが多かった印象があります。サロン・ミュージック、Dip in the Pool、そして、このZABADAKはその筆頭ともいえる存在でしょう。もっとも、活動開始時は…
彼らの存在を知ったのは、メスカリン・ドライヴのお仲間バンドとしてだったので、おそらく88年頃。初めて聴いた時の強烈な違和感は、今も僕をこのアルバムに向き合わせます。つまり、当時洋楽をほとんど聴いていなかった僕に、洋楽を聴かにゃイカンと教えて…
80年代後半はジャパメタが一世を風靡した時代で、王道から異端まで様々なバンドが存在しました。中でもDEAD ENDは一際特異な存在で、いわゆるメタルとは違った楽曲構造を持ち、魑魅魍魎だ妖怪変化だと歌う歌詞はまるでホラー映画といった感じで、現在だった…
第1回目は、いろんな意味で日本の音楽史上の転換点になったBOOWYから。 BOOWYが日本の音楽シーンで成し遂げたことの中で最も大きなものは、歌謡曲に迎合しないロックをメジャーな地点に押し上げたことでしょう。あくまでも熱心なファンのものだったロックを…